キミの愛情120%

┗ “ 好きなの? ”




「〜〜♪」

「……今日はご機嫌だね。里菜」


翌朝。

電車内で鼻歌を歌いながらスマホを触るリナに、突っ込むべきか直前まで悩み抜いた顔をしたマルがそう言ってきた。


「ん〜?ンフフ、そぉ見えるぅ?」

「見えるよ……いかにもそう見えるよ」

「えー、なんでだと思う〜?当ててみて!」

「どうせ彼氏でもできたんでしょ」


チョコちゃんが冷めた声でスパッと正解を言い当ててきた。どうせって何、どうせって!


「んもー、チョコちゃん答えるの早いよぉ!」

「ええっ、ホントに彼氏出来たの!?昨日の今日で?早くない!?」

「マル、リナのこと誰だと思ってるの?ウルトラ美少女天使リナちゃんだよ?」

「えー……それで、相手は?松原先輩じゃないんだよね?」

「当たり前でしょー」


アイツなんかより百倍誠実そうな彼、長谷部裕也くん。

あのあと彼の有難い申し出を受け入れて、リナたちは恋人同士になったのだ。


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