キミの愛情120%

┗ ”ずっと君の特別になりたかった ”



サオリさんとの掃除という名のおしゃべりを終えてスマホを確認すると、松原先輩からメッセージが届いていた。



『今日、委員会何時に終わる?』



それに対して、リナは放課後になっても返信できなかった。

サオリさんの言葉が頭の中でぐるぐる回って、同時に襲ってくる期待と不安がリナの勇気を大きくしたり小さくしたりする。


放課後。マルは汐見先輩と帰って、チョコちゃんは自習室へ行った。

ひとりで昇降口へ向かっていると、リナの下駄箱の近くに知っている姿を見つけて思わず隠れた。


「諒~何してんの? 帰らないの?」

「ん~。ちょっとね。人待ってんの」

「あ、わかった。噂のあの子でしょ?」

「噂?」

「とぼけないでよ~。一年生の子。みんな知ってるよ」


あまりよく聞こえないけど、たぶんリナの話してる……よね。

サオリさんの言ってたことは本当だったんだ。

そんで、松原先輩はリナを待ってる。リナ、『今日は無理』って言ったのに。メッセージにだって返信してないのに。


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