LEVEL
「あの」
見上げたら男の人がいた。
体育館自体が暗くて顔はよく分からなかった。
「?」
「永田圭太って言うんですけど…」
一瞬だけ見えた顔は見覚えがあった。
「あ、ダンスで2位だった…」
「あっうん。………見てたよねやっぱり;;」
「え、あっはい」
記憶の中にあるこの人は3年だったはず。
何で敬語なのか分からなかった。
あと、アタシに何の用事だったのかも。
アタシはただ
その人を見上げていて
その人は
アタシを見ていた。