LEVEL

LEVEL3 恐怖から喜びへ




「今日どこよる?」
「ってかよる所なんてないじゃん」
「確かに」
「あのっ」
「なぁ昨日のドラマ見た?」
「あぁ昨日泣けたぁー!!」
「わかる展開だけど泣けた」
「あのーっ!!!」

アタシが大きな声出してもクラスのみんなは聞こえてない。
隣にいる先生だって諦めてるし。
ってか寝てんじゃん!!


「あのーっ!!
ガラガラガッシャーン
その音に驚いてみんながドアに注目。
そこに何食わぬ顔で登場したのは岡田くん。

さっきテレビの話をしていた女子も、この後の予定考えていた男子も、部活の準備をしていた男子も………岡田くんに注目。


「杉浦、うちのクラスで友達と入りたいって言ってたからそっちのクラス3人でいいから」
と言って持っていた筆ペンで『1組がやる』と書いた。






ガラガラと錆々のドアが鳴らす音はうるさい。

「あ、お前らコイツの話聞かないと部活行けねーぞ」

岡田くんのその言葉で厳しい野球部とバレー部は目の色を変えた。

「杉浦、早く説明して;;」
「あっはいっ;;」



「文化祭までの約3週間の間ー…

< 8 / 162 >

この作品をシェア

pagetop