冥婚:旦那は浮遊霊
夢から覚めた......

夢に中では私がは巫女になり、奉納舞台で神楽舞を舞う時に白衣の上に着る上衣である千早(ちはや)、下半身に履く緋色の袴である緋袴(ひばかま)、白足袋(しろたび)に草履。巫女衣装を身を包んだ私が美しく、紅梅(こうばい)が冠(かがふり)に挿されているの頭飾りがつけられ、太鼓や笛、銅拍子にの囃子(はやし)にあわせて、鈴が依り代となる採物を手にして舞い踊りながら観客を見て思った、四季は流転する、人生も輪廻する、魂と肉体は乖離感が無く互いを受け入れ、徐々に心を満たしていく。

ん?この感覚は一体何だろう?

大きな手が私を愛撫してる。
冷たい手は首から肩、胸からお腹、そして......
冷たい吐息が耳元で感じる。

私の体の上に乗っかってくる体は人間では無い肌を感じた。冷凍庫にいるように体中が冷気に覆われ、寒気は骨に刺るほど痛い。体を動かそうとしても動けなくて異様な恐怖を感じた。マグマが出ている密部が冷たいものに侵入され、声が出そうな時に口が冷たくて柔らかい果実を感じた。

低い声が耳に響いた。
「怖がらないで、大丈夫。」

千切れるような痛さが体に貫通した。何度も引き裂かれ気絶しそう。二重の痛さに恐怖で体が震えた。
ツー。血が滴れる音。いつ終わるかわからない......

ハッ!また夢か!一週間も同じ夢。
夢の中にまた夢。
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