政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜


 拓人さんが戻ってくるタイミングを見計らい食卓の準備をする。

 トムヤムクンと並行して一緒に作っておいたガパオライスとトムヤムクンをダイニングテーブルにふたり分並べていく。


「すごいな、本格的」


 リビングに戻ってきた拓人さんはテーブルの上を見て嬉しい言葉をかけてくれる。


「お口に合えばいいのですが……」

「絶対美味しいだろ。食べよう」


 早速席についた拓人さんに急かされ、私も一緒に椅子に腰を下ろす。

 揃って「いただます」をし、スプーンを手に取った。


「うん、やっぱり美味い」

「本当ですか? 良かった」

「店で食べるのよりも断然美味い」


 そんな嬉しいことを言ってくれる拓人さんは二口目三口目の後にも「美味い」とトムヤムクンを褒めてくれた。

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