政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜
「わぁ……きれい」
ラウンジ内には、スイーツやオードブル料理が自由に取っていただけるように上品に美しく並んでいる。
「何か食べたいものがありそうか?」
私の視線に気づいた拓人さんが足を止め、料理に足を向ける。さり気なく腰に手を回され、ぴくりと肩が揺れた。
「スイーツが、可愛いなと思って」
「好きなのを取るといい」
重ねられているプレートを一枚手に取り、私へ差し出す。
お言葉に甘えて、宝石のように可愛らしいベリーとショコラのミニケーキをひとつずつ取った。
でも、その間も拓人さんの手は腰に回ったまま。私の鼓動は次第に落ち着いてはいられなくなっていく。
普段、こんなに近い距離で触れられることはなく、外を歩いているときだって腰を抱かれたことなんてない。
今日は一体どうしたのだろうと動揺しながら、拓人さんの端整な顔を盗み見た。
「他には?」
「えっと……そっちのほうも見てみます」
ドキドキを隠すように、拓人さんの腕から離れて並ぶ料理に意識を集中させる。
拓人さんも私と同じようにプレートを手に取りオードブル料理を載せ始めた。