国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~

「えっ」

クールな久嗣が珍しく、顔を真っ赤に染めている。

「朝ご飯なにがいい? 岩浜さんがパン焼いてカプレーゼ作っておいてくれたから、それ食べようよ。目玉焼きとスクランブルエッグはどっちにする?」

傍らにあったカーディガンを羽織ながら尋ねる。彼はまだボーッと私を見つめており、「ねえ、どっち?」と急かすとやっと「目玉焼き……」と放心気味に答えた。
私は「じゃあ作るから、凌太着替えさせてね」と笑顔で応え、もう一度、今度は頬にキスをした。

「えっ、あの、玲菜……」

わかりやすく頬を押さえる久嗣の反応がおもしろくなり、ついでに「大好き」と言葉を添える。
硬直している彼を置いたまま、私はキッチンへ向かった。フライパンを温めて卵を割り入れると、ジュージューと香ばしい音がする。半熟に仕上げて小皿に取り、フライパンをシンクへ置く。

「わっ」

そのタイミングで現れた久嗣に背後から抱きしめられ、驚いてシンクの縁に手をついた。
< 98 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop