国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~
「久嗣? もう! 危ないでしょ」
「もう一回言って」
耳もとで囁かれた声にゾクリと甘い感覚が走った。
「凌太着替えさせて?」
「違う。意地悪するなよ……」
ドキドキしながら彼の胸の中へと向きを変えると、久嗣は期待の籠った瞳でこちらを見つめていた。
「……大好き」
その瞳に素直につぶやくと、シンクを背に迫られ、唇が重なる。
「俺も。大好き……」
それが合図のように激しさを増していく。互いを求めるキスの音が朝の静けさの中に響き渡る。大好きという言葉が久嗣の口から出るなんて、うれしく死んでしまいそうだ。これが今日だけの言葉なのか、本心なのか、お互いに問いはしなかった。それは今日が終わるまで明かしていけない気がした。
少し背伸びをして、彼の首に腕を回し、精いっぱいキスに応える。
「ん……ん、は」
「玲菜っ……」
問い詰められる乱暴なキスとは違う、甘くて濃厚なキスに腰の力が抜けていく。支えてもらいながら何度も角度を変えて、酔いしれた。