クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
…?


「…」


しばらくそのままいたかと思うと、私の布団をゆっくりとめくって、

布団の中に、入ってきた。


「…!?」

ビックリして思わず目を開ける。


「フー…」

その人の鼻息が私の肌を撫でて、反射的にぶる、と寒気がした。


そのサラサラな髪と大きな瞳に、覚えがあった。




「…ッ、きむ、ら君……?」




木村君が、私の胸元のボタンに手をかけようとしていた。



「あー…起きちゃったかぁ…」





ぞわ




木村君の熱を孕んだ目に

全身の身の毛がよだつ音を聞いた。




…木村君じゃない。

私の知ってる木村君じゃ、ない。
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