クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
…あの日
私の目の前で意識を失った逢和君は、救急車に運ばれた。
『アナフィラキシーショック』。
突然全身に現れて、意識障害や、場合によっては命を落としかねない、アレルギー症状。
逢和君はそう診断された。
私は先生から事情を聞かれ、正直に事の顛末を話した。
そのまま私の宿泊研修は終わりを告げて、
今回の木村君との件は、私の両親が木村君のご両親にもう絶対に関わらせないという約束を取り付けて、示談が成立した。
そして今朝、木村君は遠くの学校に転校する、と先生から聞いた。
「木村、細流さんの髪を密閉袋に入れて保管してたらしいよ…!?」
「え!?気持ち悪…」
「あっ、ちょっと!いる…!」
私に気付いた女の子たちが、慌てて席を離れる。
「チィッ!!」
花乃ちゃんがすごい剣幕で、どうやったらそんな大きい舌打ちできるの?というぐらい大きな舌打ちを女の子たちに送った。
「花乃ちゃん…」
ありがとうと言っていいのかわからないけどその気持ちが嬉しいよ、花乃ちゃん。
私の目の前で意識を失った逢和君は、救急車に運ばれた。
『アナフィラキシーショック』。
突然全身に現れて、意識障害や、場合によっては命を落としかねない、アレルギー症状。
逢和君はそう診断された。
私は先生から事情を聞かれ、正直に事の顛末を話した。
そのまま私の宿泊研修は終わりを告げて、
今回の木村君との件は、私の両親が木村君のご両親にもう絶対に関わらせないという約束を取り付けて、示談が成立した。
そして今朝、木村君は遠くの学校に転校する、と先生から聞いた。
「木村、細流さんの髪を密閉袋に入れて保管してたらしいよ…!?」
「え!?気持ち悪…」
「あっ、ちょっと!いる…!」
私に気付いた女の子たちが、慌てて席を離れる。
「チィッ!!」
花乃ちゃんがすごい剣幕で、どうやったらそんな大きい舌打ちできるの?というぐらい大きな舌打ちを女の子たちに送った。
「花乃ちゃん…」
ありがとうと言っていいのかわからないけどその気持ちが嬉しいよ、花乃ちゃん。