春色の恋−カナコ−[完]
再び私はすっぽり河合さんの腕のなかにいて。

恥ずかしくてどうにもならず、そのまま河合さんの胸の顔をうずめた。

「カナコちゃん、好きだよ」

そんな河合さんの言葉に、思わず顔をあげたらやさしいキスが降ってきて。

目を閉じ、そんな河合さんをたくさん感じることができた。

しばらくやさしいキスを感じていたら、ふっと唇が話されて。

え?っとびっくりして目を開けると、にっこり笑った河合さんの顔がすぐ近くにあって。

再び触れるだけのキスをしてくれた。

もっと、なんて思ってしまう自分が恥ずかしくて。

でも、もっと河合さんを感じたい。

「送っていくよ、車で」

「え…?」

一瞬、河合さんの言葉が理解できなくて。

真顔で河合さんを見つめてしまった。

「それとも、朝まで一緒にいたかった?」

唇が触れてしまいそうなくらい顔を近くまで寄せて、そんな事を聞いてくる河合さん。

耳まで熱くなってしまった私は、どうしたらいいのかわからなくて。

目がしらが熱くなってきてしまう。

< 32 / 241 >

この作品をシェア

pagetop