兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「うん」
母は私の肩を抱きしめる。
「新しい生活がはじまるけど、絶対に無理はしないでよ?」
「うん」
「近くに蓮人はいないけど、体調が悪かったら母さんか蓮人かお父さんに必ず連絡をすること。」
「うん」
「彼氏ができたらお母さんに一番に報告してね。」
「もうっ」
私たちは仲がいい母と娘だと思う。

前日には大学生活に来ていく服を母と二人で買いに行って、買いすぎてしまった服を運ぶために蓮人を急遽呼び出すくらい仲良しだ。

「一緒にお風呂入ろうか。」
「うん」
よく、二人でお風呂に入る。
お父さんを蓮人の部屋に追い出して一緒に眠ることもある。
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