兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「ひとまず明日は女子チームと男子チームに分かれて入学式ね。」
「そうだな。あー見たかったなー優莉の入学式。」
「悪かったな。」
お風呂上がりの父が会話に入ってきて、私たちは父に視線を向ける。
蓮人は父の言葉に不機嫌そうにお茶をグイっと飲む。

「明日、どこかで待ち合わせてお祝いにランチしようか。入学式は昼で終わるだろ?」
「いいわねー。せっかくおめかししていくから写真でも撮りましょうよ。」
いつも二人で盛り上がり始める両親。
私と蓮人は盛り上がる両親をリビングに置いて、二人で2階の自分の部屋に上がる。

「じゃあな」
蓮人はそっけなく言うと、自分の部屋に入っていき、私も自分の部屋に入る。

私は自分の部屋にある、思い出の物を入れている宝箱を開ける。
そこにしまってあるカフス。
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