登呂遺跡
登呂遺跡とは

国指定特別史跡 登呂遺跡

 昭和18年の軍需工場建設の際、多量の木製品や土器片が出土したため、同年第一次の発掘調査が行なわれました。
 戦後間もない昭和22年には考古学・人類学・地質学など各分野の学者が加わった日本で初めての学際的発掘調査が行なわれました。発掘調査により、東西に長い自然堤防上に、12軒の家、2棟の倉庫、井戸、森林の跡や、南側には水田の広がりが見つかりました。そして、昭和27年には、国の特別史跡に指定されました。
 遺跡からは、壺・甕などの土器、石器の狩猟漁撈具、木製の農耕具・機織具・日常生活用具、青銅製装身具など、多種多様な生活に関する道具が出土しています。

 現在、遺跡内には、復元住居や復元倉庫、赤米など米づくりを行っている復元水田が広がっています。
 遺跡に隣接して「静岡市立登呂博物館」があり、1階は参加体験型展示、2階は登呂遺跡の考古資料の展示がなされています。
 平成11年度より5カ年計画で再発掘調査が始まり、毎年夏~秋に調査が実施されました。この再発掘調査の成果をもとに平成18年度から平成23年度まで、登呂遺跡の再整備工事を行いました。
 また、平成28年8月17日には、「弥生時代の生業や集落の実態を、初めて学界に提示した遺跡からの出土品であり、また、戦前から戦後まもなくにかけての日本考古学の研究史を語るうえで欠かせない資料でもあり、その学術的価値は高い」と評価され、出土品のうち775点が重要文化財に指定されました。


行き方
バス
 JR静岡駅南口バスターミナル22番より
  「石田街道」線
   「登呂遺跡」行き、終点下車 所要時間約10分
   「東大谷」または「久能山下」行き、「登呂遺跡入口」下車 所要時間約15分(バス10分、徒歩5分)


 東名静岡ICから約10分
 東名日本平久能山スマートICから約10分
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