真夏の情事は、儚い夢のようで
ただの幼馴染みだと言われてしまえばそれまでで、何を差し置いても、それは不倫だと非難されればそうであって、

彼女が望むなら、
彼女が喜ぶのなら

現実的ではない

ただの独占欲で

中高俺のことなど男としてカウントされていない

仕事が終わり、帰宅して玄関の戸を開けると、夕飯のいい匂いがして、おかえりとかなの声が響く様を想像すると、
思わずニヤけそうな自分に

子供だってすぐにでもできるかもしれない。

昔、かなと手を繋いで動物園に、
今度は子供と3人で行く想像なんかしたりして

お互いに仕事をして子供がいなくても、ずっと恋人みたいな関係でいたっていい。
歳を重ねても腕を組んだりして

我ながら、女々しくてバカだよなぁ。

かなと会ったあとはそんな妄想ばかりして

「ただいま」

しんと静まり返った見慣れた部屋からは、何の応答もない。
「まあ、そうだよな」

ガチャっと音がして

ニヤつきそうな顔を隠して、

「明日、帰るよ。もし連絡が」






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