そしてきみは朗々と未来を語った(詩集)

ぱりん

「ぱりん」



思ってもいない言葉に心はない
「おめでとう、お幸せにね」
言葉が物体であったなら
きっとこれは氷よりも冷たく
発した瞬間ぱりんと割れてしまうだろう
それでも私は笑顔を作る
「とてもお似合いだよ」
また言葉がぱりんと割れた



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