ドーナツの穴になりたかったの(詩集)

変わらないもの

「変わらないもの」



元号が変わってもなんにも変わらないの。いつも通りの時間に設定したアラームの音も、いつも通り淹れる深煎り珈琲の匂いも、平成の間に買った卵で作るオムレツの味も、玄関を出て胸いっぱいに吸い込む空気も。変わらないものがすぐ近くにあることを幸せに思う、新しい一日。



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