極彩色の絵画みたいな(詩集)

遠い記憶

「遠い記憶」



不思議ね
最後はお互い傷付けて、傷付いて
悉く奪って、奪われて、
自分すらも嫌いになって終わったはずなのに
毎年この、
脈絡のない数字の羅列の日になると
あなたの笑顔を思い出すのよ
そうね、酷いことばかりじゃなかった
今は遠くても
優しい記憶もちゃんとあった




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