極彩色の絵画みたいな(詩集)

星の数

「星の数」



「星の数を全部数え終えたら伝えたいことがあるんだ」と言って、彼はわたしの元を去った。「何か大きなことを成し遂げないと恰好悪いだろう」そんなことない。普通でいい。ただ普通に、傍にいて欲しかった。だからわたしは視線を上げて、擦れ違った「誰か」に微笑みかけた。



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