恋なんて、正気の沙汰じゃない!
好きだからって理由で、
拉致して監禁なんて、正気の沙汰じゃない。
だけど、先生はニコッと笑って、
「だね。」
嬉しそうに頷く。
だねって……
気が抜けてしまいそうになる。
だけど、こんな事 許せるはずもないし、理解もしたくない。
時間が経って、落ち着いてくると、恐怖よりも怒りが湧いてくる。
「今すぐ帰らせてください。
こんな事したって、意味なんてないです。」
今までよりも強い口調で訴える。
明日も高校だってあるし…
何日も休んで、連絡も付かなければ、真奈美や司、佐竹君だって変に思う……
そう考えると、少しだけホッとする。
そうだ。
真奈美達が不審に思えば、こんな事、そう長くは続かない。