経理部の女王様が落ちた先には
「申し訳ございません。
私には名刺がありませんでして・・・。」



そんな言葉が聞こえてきて・・・
副社長室の中は、従兄弟様から出る不穏なオーラに包まれる。



名刺がない・・・?
うちの会社なら、パートだって名刺を作る。



従兄弟様は不穏なオーラを消しながら、その女と会話をしていき・・・



「何か、書く物あるかな?」



と、秘書に聞き・・・



「名前、書いて教えて下さい。」



と、従兄弟様らしい提案をした。



そして、書いた紙を従兄弟様に名刺を渡すように差し出す。
相手の言葉の意図を汲み取れる、勘も鋭い女だと思った。



そんな従兄弟様は、受け取った紙を見て声を上げて笑った・・・。



ビジネス用の笑い声ではなく・・・



本気の、笑い声で・・・



仕事モードの従兄弟様にそんなことをさせた女に、更に興味を抱いた。




そして、従兄弟様が、その女を・・・




見下ろし、見詰めている・・・




その女も、従兄弟様を見上げ・・・




そんな様子に、俺は強い腹立たしさを感じた。





「副社長!!奥さんに言いますよ!!」





と、気付いた時には、声を張り上げていた。
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