経理部の女王様が落ちた先には
「麻美さん、僕達は役員との経営会議に出席してきますので。」


「今日は長いかも、2時間くらい。
もし何か急ぎの案件があったら、迷わず副社長室に来て?」



経理部の岸部長と宮本副部長が、いくつかの資料とノートパソコンを持って、1階上の10階にある副社長室に向かった。



大手企業の“経理部”


男性の岸部長は監査法人経験もある会計事務所出身の公認会計士。
宮本副部長は税理士の資格を持っていて、競合他社から引っ張ってきた経理の女性。



そこに、他業種の中堅企業の経理を4年間経験している私と、パートの女性3人。



そんな6人で回している部署。



足を組み直し、岸部長と宮本副部長のデスクを眺める。
沢山のファイル、書類の束、領収書や請求書、数冊の決算書、参考資料の分厚い本に囲まれた、2人のデスク。



わたしはその景色を見て、笑った。
この散らかったデスクに、悪い気がしなかったから。
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