経理部の女王様が落ちた先には
「愛ちゃん・・・」



私が愛ちゃんを呼ぶと、愛ちゃんは身体をビクッと震わせた。




「私は、1人でやってたんじゃないよ。
愛ちゃんがいつも定時後にまた戻ってきてくれたでしょ?毎日毎日・・・。」




“女王様”の姿でも、我慢出来ずに私は涙を流してしまった。
そんな私を、結城支社長が優しく隣から抱き寄せてくれる。




「私は、愛ちゃんの存在にどんなに救われたか・・・。
愛ちゃんはとっても優しい子なの、八方美人なんかじゃなくて、とっても優しい子なんだよ・・・。」




愛ちゃんの優しさがあったから、私は直人さんと会うために喫茶店に向かえた・・・。




「私、優しくなんてないです。」



「愛ちゃん・・・」



「だって、今会社で・・・
麻美女王様の次の、“第二の女王”って言われてるんです・・・。」
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