経理部の女王様が落ちた先には
藤岡副社長と約束をした資料を作成し、岸部長からの確認も通り、会議参加者全員に追加資料を送った。



経理部の時計を見たら、21時過ぎ。
閉店まであと少しでも、いつもの喫茶店に向かった。



会社の近くのいつもの喫茶店。
窓際のカウンター、いつもと同じ席。
そこにコーヒーだけを置き、ゆっくりと座る。



いつものように窓から見えるオフィスの街並み、車の流れ、人の流れを眺める。




いつものように・・・





いつものように・・・





私の満たされない何かが、煩いくらいに騒ぎだす。




私の高級な腕時計を見下ろし、ソッと触れた・・・。




その時・・・





「ここ、いい?」





と・・・。






心臓が、止まるかと思った。





止まりそうになった心臓は、バクバクと煩く鳴り響き、私の身体はそれに共鳴するかのように身震いしてきた。





ゆっくり、





ゆっくり、






振り向く・・・。
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