経理部の女王様が落ちた先には
閉店になったお店を、その人と2人で出る。



隣で勉強をして、隣のこの人のキーボードの音を聞いて、少し話しただけなのに・・・



不思議と、わたしの心の中に、何かが溜まった。



それが何かは分からなかったけど、それは確かに、溜まっている・・・。




また、会いたいな・・・




自然と、そう思った・・・。




隣に立った、この人を見る。




さっきまで深くて優しい目をしていたのに、今はまた鋭さが戻り・・・




そんな目でわたしを見下ろした。





“また、会いたいです。”





そんなこと、とても言えない、と思った。





言ってしまったら、二度と会えなくなる気がした。





「さようなら。」





そう言って、深くお辞儀をした。
そして振り返り、1人歩き出す・・・。






その男の人を、1人置き去りにして・・・






この、死闘をくぐり抜けてきたかのような、騎士のような人を、たった1人その場に残して・・・。
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