経理部の女王様が落ちた先には
「なんで?」



そこも普通に聞かれ、わたしはまた笑ってしまう。



「わたし、可愛くないから・・・。」



そう言って、窓ガラスに写るキツイ顔立ちの自分を見る。



「学生時代から、よく“女王様顔”って言われてましたよ。」



笑いながら言った自分の顔は、窓ガラスの中では笑えていなかった・・・。



「俺、好きだよ。女王様。」



右隣の人からそんなことを言われ、男子からはそういうアプローチもされたなと苦笑いする。



「女王様を鳴かせてみるとか、最高だろ?」



わたしは固まり、ガラス越しに右隣の人を見る。




「最高だろ?」




そして、ガラスの中のその人は、わたしの顔にゆっくりと顔を近付けてくる。





「試してあげようか?」





耳元で、そう囁かれ・・・





わたしは固まりながら、ガラスの中で妖しく笑うその人を見ていることしか出来なかった・・・。
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