経理部の女王様が落ちた先には
それから、月日は流れ・・・




社会人4年目 26歳になった。



経理部の窓から少し見える桜の木を見ると、桜の蕾が膨らんでいる。
3月も中旬になり、4月になればわたしは社会人5年目となる。



「花崎さん、ボーッとしてないで、仕事すれば?」



先輩達は相変わらずこの会社にいて・・・



愛ちゃんが少しムッとした顔で先輩達を見た後、わたしを見てきた。
そんな愛ちゃんに、わたしは小さく笑った。



付箋をつけた資料を持ち、席を立つ。



「他の部署に行ってきます。」
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