俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 マンションに帰るとすでにデリバリーが届いていた。ホテル並みのサービスだ。

「とにかく先に食べよう」

 なぜか暁が急いでいるようだ。落ち着きがない。

「何かあった?」

「えっ?」

「暁くん、いつもと違うような……」

「……」

「やっぱり、ここでお世話になるの迷惑なんじゃ?」

「違う!!引かないか?」

「引く??何が?」

「芹、頼む」懇願する視線を向ける。

「……」

 俺様暁様のお願いが想像できなくてキョトンとしてしまう。

「俺のためにコスプレしてくれ」

「ヘッ!?」

 予想外の話に変な声を出してしまう。

「芹の部屋で衣装を見た時からウズウズしてたんだ。懐かしいアニメの衣装なんて、もう見ることはないだろうと思っていたんだ。芹が着た姿を想像するだけで、もう鼻血が出そうだ」

 ある意味、ストーカー男達と変わらない暁の発言。新城堂の社長様の発言とは思えないが、芹の趣味をここまで理解してくれる人が現れるとは……。

「じゃあ、後でコスプレお披露目するね」

 頷く暁からは、少年の顔と欲望の顔とが垣間見える。
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