俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 あとは、ハピカレからの通知が来ている。気になるが、ここではグッと我慢する。旬くんが拗ねないといいなぁと頭の中はすっかりハピカレだ。

 そこへ、スマートにコーヒーカップを持った社長が現れる。廉くんに似た社長を見ると、ゲームかリアルか混同しそうになる。

 どんなに俺様でもイケメンは得だなと思う。その上、こんな高級マンションに住んでいるのだ。

 普段から女性を寄せ付けないオーラを社長自身が出しているが、それだけではなく実は受付の女性達、特に数人が普段から目立つ女性に対して牽制しまくっているのだ。

 私も、実は絡まれたことがある。私自身としてではなく、仕事後地味メガネから普段の姿に戻った途端に目についたようだ。更には仕事モードの地味メガネでもダサいと嫌味を言われたこともある。

「スマホを見て難しい顔してどうした?」

「いえっ。少し考え事を」

「また、旬か?」

「いえ。旬くんは我慢してます」

「じゃあなんだ?」

「女子には色々あるんです」

 先程伝えたので、敢えてこれ以上話題にするのは止めた。

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