私の彼は年上彼氏
はじまりは突然に
「ジリリリリ」
朝からうざったい目覚まし時計が何回も私の睡眠を妨害する。
自分でかけた目覚ましなのになぜかうざったい。
一生懸命目覚ましに手をかけた瞬間ベッドと枕の間に挟まれたケータイが大きな音を立てて鳴っている。
「涼花」
親友の新井涼花は遅刻魔である。
どうせ朝の電話だからある程度は察しがつく。
「もしもしー。」
重たい声を出して電話にでる。
「おはよー。香琳今日学校遅刻するから天ちゃんに言っといて。」
「はいはい。了解。怒られないようにね。」
ちなみに天ちゃんっていうのが担任の天王寺先生のこと。
って涼花の遅刻癖はいつもの事だ。
むしろ遅刻しない日はあるのだろうか
< 1 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop