私の彼は年上彼氏

大切なこと

勉強会を行った日から先輩とは少しギクシャクしている。
正直先輩の夢を応援するのが彼女の役目だってわかっている。でも応援したい気持ちと裏腹に遠距離になることが嫌な自分もいる。
「はぁ。しんどい」
私はさっきから数え切れないほどのため息をついている。

「香琳お客さんよー」

下から私を呼ぶお母さんの声が聞こえてくる
私は仕方なく階段を駆け下りた。

「ごめん。いきなり」
そこには俯き加減の先輩がいた。
「えっ。なんでいるの?」
「ちゃんと向き合いたくて」
私は動揺を隠せないまま先輩を部屋にあげた。
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