星と月のセレナーデ
Chapter I

天の川






「 星南〜!封筒届いてるわよ〜! 」



私の部屋まで響くほど大きな声を出すママ


待ってました!と言わんばかりの勢いで
自分の部屋を飛び出しリビングへ向かう


現在は朝の10時


平日にも関わらずパパはリビングにいて
何してるの?と聞けば



「 んぁ?今日休みだぞ 」



なんて、にっこりとした顔を向けられる



「 ほら!早く確認しましょ 」



私よりもワクワクしているママは
私の肩をバシバシと叩く


隣町の高校へと受験した私


本日、その合否が届いた。



なんやかんやパパも興味津々で新聞を置いて
「 早く開けてみろ 」と肘で私を突く



『 開けるよ? 』



緊張しているのか少しだけ震える手を
封筒へと掛ける





< 11 / 337 >

この作品をシェア

pagetop