星と月のセレナーデ
『 ありがとッ! あ、お腹すいてない?
お菓子とお水このバックパックの中にあるから
食べて待ってて~! 』
友香を不安にさせないよう
なるべく明るい声で話しかけてから小屋の外へ出る
耳に当てて プルルと音が鳴ったかと思えば
「 友香!? 」
ワンコール鳴り終わる前に
志帆の焦った声が聞こえてくる
不思議なもので 周りが焦れば焦るほど
私の中の焦りはどんどんと消えて冷静になる
『 あ、え、私 星南 』
「 星南!?友香は!? 」
いつもの冷静な志帆はどこにいったのか。
取り乱した彼女の口調は早口で
落ち着いてもらうためにも状況を話す
『 友香と合流したの葵も傷は凄いけど一応無事
今志帆の近くに旅館の人だれか居る? 』
「 う、うん!
...星南です、変わって欲しいとのことで... 」