星と月のセレナーデ





逃げられなくて


ん?私、何かスルーしてない?
逃げてきたんだよね?友香は

逃げてきたってことは

まだこの付近に居るってこと



「 星南? 」

『 ん?どしたの? 』

「 んーん。なんでもないの 」



急に黙りこくった私を心配したのか
はたまた不安になったのか

私の顔をのぞき込む友香は
私の返事に少し安心したのか微笑んだ


ザッザッザッ

誰かが砂利を踏む音と共に
複数人のザワザワとした声が川の音から微かに聞こえる



「 ここら辺だよな?さっき聞こえた音の方 」

「 あの女、どこに行った? 」

「 早いところ見つけて 渡しちまおうぜ 」



あぁ...なんて最悪な事態だ。
本当に嫌な予感ほど的中する





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