星と月のセレナーデ





「 星南! 」

『 シッ 静かに 』



足音が段々と近づいてくる
ガタガタと震え始める友香の肩を抱いて
息を潜める


「 さっきこの小屋はみたから
次はこっち側まわってみっか〜
手を妬かせるよなあの雑魚どもはよぉ! 」



何かを蹴っ飛ばしたのか
小屋にゴツンと何かが当たる

ビクリと動いた友香は今にも声を出してしまいそうで
口を私の手で塞いだ


ザッザッザッ


段々と離れていく足音に
ゆっくりと胸をなでおろした



「 星南どうしよう 」

『 大丈夫 私が居る 』



友香の冷えきった手をギュッと握りしめる
耳を澄ませ ひとつの音も聞き逃さない

川の音だけが響く

大丈夫 大丈夫 大丈夫 自分に言い聞かせ
スマホで時刻を確認する





< 248 / 337 >

この作品をシェア

pagetop