星と月のセレナーデ
「 星南! 」
『 シッ 静かに 』
足音が段々と近づいてくる
ガタガタと震え始める友香の肩を抱いて
息を潜める
「 さっきこの小屋はみたから
次はこっち側まわってみっか〜
手を妬かせるよなあの雑魚どもはよぉ! 」
何かを蹴っ飛ばしたのか
小屋にゴツンと何かが当たる
ビクリと動いた友香は今にも声を出してしまいそうで
口を私の手で塞いだ
ザッザッザッ
段々と離れていく足音に
ゆっくりと胸をなでおろした
「 星南どうしよう 」
『 大丈夫 私が居る 』
友香の冷えきった手をギュッと握りしめる
耳を澄ませ ひとつの音も聞き逃さない
川の音だけが響く
大丈夫 大丈夫 大丈夫 自分に言い聞かせ
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