咲き誇れ、麗しい華。
「連絡先は交換してるので、交流ができなくなるわけではないんですけど……彼女、クラスで人気者なので……」

「モテるタイプなのか。お兄さんがいるなら、男子と話すのも抵抗はなさそうだよな」



純粋でひたむきで、優しい心を持つ彼女。

親しくなった今も、彼女は守るべき存在。保護対象なのは変わりなかった。


だけど──。



『情けなくなんかないです』

『先輩は、ただ真剣に、前向きに練習に取り組んでただけで……っ』

『全然、みっともなくも、恥ずかしくもないですっ。先輩は強いですっ。かっこいいですっ』



大粒の涙に申し訳なさを感じたものの、かけてくれた言葉は、一言一句鮮明に記憶に残っていて。

──大切にしたい、傍にいたいと、衝動的に思ってしまった。



「クラス替えするたびに、麗華ちゃんの魅力に気づく人が増えていくと思うと……」

「それは、気が気でないな」

「そうなんですっ!」
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