咲き誇れ、麗しい華。
今度はギュルルルと激しい痛みが襲いかかってきた。もちろん誰もいないので返事はない。


どうしよう、全然治まる気配がないよ。もうすぐ昼休み終わっちゃうのに。

このまま授業休んじゃったら、それこそ戻った時にからかわれちゃう。


お願いします。もう一気飲みしません。今度からはゆっくり飲みます。だから早く治まってください……。



「あの……大丈夫ですか?」



体を丸めて必死に手を合わせていると、突然どこからか声が聞こえた。


誰……? ここには私1人しかいないはず。

まさかお化け? いや、真っ昼間だから違うか。


もしかして、痛すぎてとうとう幻聴が聞こえるようになっちゃった……?


不安を感じながらも、声の正体を確かめるべく、カーテンに手を伸ばす。



「あっ、いきなりすみません。うめき声が聞こえたので……」



そっと開けると、先ほど先生が出ていったであろう謎の扉から、黒髪の男子生徒が恐る恐る顔を出していた。


うめき声って、さっきの聞こえてたんだ。

別に助けを呼ぼうとして口にしたわけじゃなかったんだけどな……。
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