こころが揺れるの、とめられない
まぶたの裏の、真っ暗な闇の中。
そこに蘇るのは、つい先ほどの出来事。
わたしの、ずっと大好きだったひと。
その隣にいる、わたしじゃない女の子。
わたしが伝えるはずだった言葉を、一足先に彼に伝えてしまった、女の子。
……神様、こんなのってないよ。
ずっとずっと、大事にしてた気持ちだったのに。
伝えようと思った矢先、終わりがきちゃうなんて。
ものすごく痛くて、ものすごく苦しい。
でも、どんなに辛いのを我慢したって、目の前の現実はもうどうすることもできない。
ただ置いてけぼりにされるだけ。
もっと、ドキドキ楽しいものだって、思ってた。
——恋愛なんて、……ちっとも、楽しくない。