グリーンピアト物語~命を紡ぎ愛を紡ぐ奇跡~

「お父さん、お帰りなさい」
「ただいま、ミディス」

「お帰りさない、あなた」
「ただいま、セシレーヌ」

 セシレーヌの腕からジャディスを受け取り、もう片方の手でひょいとシャルを抱きかかえたジュニアール。
 
 ジャディスもシャルロもジュニアールの腕の中で、大喜びで笑っている。

 無事に2人の皇子が産まれて来てくれて、グリーンピアトも安泰している。
 今のところ、シャルロもジャディスも心臓に異常は見られずとても元気である。
 このまますくすくと育ってほしいと願っている。

「ねぇ、ねぇお姉ちゃん」

 ミディスは人前ではセシレーヌの事を「お母さん」とよんでいるが、家族だけの時は「お姉ちゃん」と呼んでいる。
 ミディスにとってはセシレーヌは母親であるが、お姉ちゃん的な存在である為、お姉ちゃんと呼び続けているのだ。


 ミディスがセシレーヌの傍にきて、ニコっと笑った。

「お姉ちゃん。私ね、妹が欲しいなぁ」
「え? 」
「だって、男の子もいいんだけど。女の子だと、一緒に遊べるから」
「そうね。考えてくわ」

 ヨシヨシとミディスの頭を撫でたセシレーヌ。

 実はセシレーヌは、子供を産むのはこれが最後だと医師から言われている。
 心臓移植をしている事から、双子を出産する事もかなり危険かもしれないと言われたが、シャルロもジャディスも2700gと小さかったため、なんとか自然分娩で産むことができたがこれ以上の出産は心臓に負担がかかり危険だと判断され、シャルロとジャディスを産む事が最後と言われた。

 子供は好きで沢山産みたいのはあるが、周りを心配させたり、危険な状態で出産するのは良くないと判断している。

 このことはジュニアールも知っていて、一度に2人も来てくれただけでも感謝いっぱいだと言って、この先は子供を望んではいない。

 ミディスも妹が欲しいとは言っているが、そのうち解ってくれるだろう。


 紡がれた命から愛が紡がれ、永遠の絆が産まれた。
 愛を鎮魂して新しい家族と共に歩いてゆくこの先には、どんなも物語が待っているのだろう?

 シャルロとジャディスが作り出す物語。
 それを一緒に手伝うのは、あなたです。


 グリーンピアト物語~命を紡ぎ愛を紡ぐ~END
 
 

 
< 57 / 57 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

刻(とき)の断罪 ―真紅の絆―

総文字数/20,500

恋愛(キケン・ダーク)25ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
15年前。 誠実な実業家・城里淳也は、自身の結婚式の最中に親友たちの裏切りに遭い、無実の罪で投獄され、孤独な死を遂げた。 淳也を地獄へ突き落としたのは、親友だった美浜大慈と田之上京太郎。 さらに、かつての婚約者・美晴は、淳也の死後、裏切り者の一人である京太郎と再婚。淳也との間に宿していた子・俊太は、何も知らぬまま「京太郎の息子」として育てられていた。 時が流れ、経済界に冷徹な美貌を持つ謎の男、月永翔が現れる。 彼は、かつて淳也の周囲にいた者たちの生活へ音もなく侵入し、その仮面を剥ぎ、一人ずつ破滅へと追い詰めていく。 翔の正体を知らぬまま、その圧倒的な孤独に惹かれ、禁じられた恋に堕ちる弁護士・一柳奏。 仇敵の息子として育ちながら、翔に説明のつかない「血」の共鳴と懐かしさを抱き、影のように慕う少年・俊太。 愛と憎しみの連鎖が、15年前に封印されたはずの「真実」を暴き出す。 この男は何者なのか。そして、断罪の果てに何を見るのか。
表紙を見る 表紙を閉じる
最愛の妹を殺され、自らも横領の濡れ衣を着せられすべてを失った茅野楓。 7年後、彼女は完璧な美貌を持つ国際弁護士・鏡京子として、かつて愛した男・宗田秋太が副社長を務める会社に現れる。 目的はただ一つ、真犯人への復讐。 しかし、秋太は7年もの間、離婚届を出さずに彼女の無実を信じ、探し続けていた。 偽りの仮面、亡き妹が繋いだ秘密、そして彼女が一人で育てた息子の存在が、凍てついた運命を再び溶かし始める。 愛と憎しみが交錯する、衝撃のサスペンス・ラブストーリー。
許しの花と愛のカタチ

総文字数/17,799

恋愛(純愛)16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
32歳の心臓外科医・海原忍は、幼い頃の火災で顔に焼け跡を負い、左目を失った。 以来、表に出ることを避け、医師としてだけ生きてきた。 彼女が勤める総合病院に、医療機器の導入を目的として現れたのが芹沢碧葉。 28歳の若き副社長で、彼は幼少期に家を火災で失い、両親を焼死で亡くした過去を持つ。 奇跡的に一命を取り留めたものの、心を閉ざし、ただ1つ、炎の中で自分を助けてくれた「少女の優しい声」だけを支えに生きてきた。 碧葉の前に現れた忍の声は、あの記憶の声と重なる。 だが、忍の顔は傷だらけであり、彼女は自らを「醜い」と思い込んでいる。 真実を明かせぬまま、忍は碧葉を遠ざける。 しかし碧葉の心臓は激しく打ち、彼女を求めてやまない。 一方、碧葉の養父・芹沢蓮斗は心臓病を患い、ついに倒れる。ドナー待ちの末に移植を受け、命を取り留めるが、その心臓は忍の母のものだった。 さらに、調査の末に判明する衝撃の真実。碧葉の家に放火した犯人は、彼につきまとう女・内金利己。 幼少期から歪んだ愛と渇望を抱えてきた彼女の狂気が、碧葉の人生を焼き尽くしていた。 忍は真実を隠したまま生きる覚悟をしていた。だが碧葉は言う。 「たとえ嫌われても、俺は君を愛している。炎の中で救ってくれたあの声を、一生忘れない。」 過去の罪と秘密を抱えながらも、二人の想いは少しずつ近づいていく。 愛は、傷をも癒やすのか。赦しは、炎を鎮めるのか。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop