最強幼女のお助け道中〜聖女ですが、自己強化の秘法の副作用で幼女化してしまいました。神器破城槌を振り回しながら、もふもふと一緒に旅を続けます〜
「いやぁ、小さな身体の何処にあんな力があるのか。ありゃあ、まさに神が宿ってるな」
「小さいって……その戦神様ってのは、あんたより小さいのか?」

 ブレイブたちが話しかけた男は、男の中では背の低い部類だった。
 見た目から年はかなり上だろうが、総じて背の高い三人たちなら、年頃には既に超えているような身長だ。

「俺より小さいかって? はっはっは。言ってくれるねぇ。まぁ、言いたいことは分かるけどよ。いいかい? 新しい戦神様は、俺なんかよりもずーっと小さい。それこそ幼女みたいにな」
「なんだって!?」

「それに、なんて言うか可愛らしいだぜ? ふわふわの髪とくりくりの大きな目がな。あんな姿みたら、誰も戦神様だなんて思わねぇよ」
「そ、その、戦神様の名前は? 名前はなんて言うんです?」

 ザードが慌てた様子で、男に問いただす。
 しかし男は顔を横に振った。

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