他の誰かのあなた
嫁姑問題も特にはなかった。
私なんかじゃ不満だろうに、不思議といびられるようなことは一切なかった。
それは、彼が次男だからということも関係あるのか、特に可愛がられたりはなかったけれど、嫌な想いをしたこともなかった。
実家の敷地内には、長男夫婦が住んでいたから、義両親はそれで満足していたのかもしれない。
新婚生活はあっという間に過ぎ去り、気が付けば一年が経っていた。
一年経っても、彼は少しも変わらない。
彼に関しては、ボロが出る、なんてことはなかった。
相変わらず優しいし、嫌だと思うところが全くない。
幸せなことが当たり前になり過ぎて、逆に退屈にさえ思い始めていた。
その頃には料理もある程度のものは作れるようになっていたし、他の習い事にも飽きていた。
贅沢な悩みだということはわかっていた。
だけど、どうにもならない。
子供でも出来れば、また気持ちも生活も変わるのだろうけど、私たちは仲は良いのに、その兆しはなかった。
(結婚してまだ一年なんだし、焦ることはないわ。)
自分にそう言い聞かせて、子供のことはあまり考えないようにした。
私なんかじゃ不満だろうに、不思議といびられるようなことは一切なかった。
それは、彼が次男だからということも関係あるのか、特に可愛がられたりはなかったけれど、嫌な想いをしたこともなかった。
実家の敷地内には、長男夫婦が住んでいたから、義両親はそれで満足していたのかもしれない。
新婚生活はあっという間に過ぎ去り、気が付けば一年が経っていた。
一年経っても、彼は少しも変わらない。
彼に関しては、ボロが出る、なんてことはなかった。
相変わらず優しいし、嫌だと思うところが全くない。
幸せなことが当たり前になり過ぎて、逆に退屈にさえ思い始めていた。
その頃には料理もある程度のものは作れるようになっていたし、他の習い事にも飽きていた。
贅沢な悩みだということはわかっていた。
だけど、どうにもならない。
子供でも出来れば、また気持ちも生活も変わるのだろうけど、私たちは仲は良いのに、その兆しはなかった。
(結婚してまだ一年なんだし、焦ることはないわ。)
自分にそう言い聞かせて、子供のことはあまり考えないようにした。