何度だってキミに、好きを届けたくて。
「莉緒ちゃん、ありがとうっ。私、校長先生に伝えてくる!」



全校集会で作文を読みたいです、って。

自分の心の中にある気持ちを全校生徒の前で伝えたいって。

自分の気持ちをはっきり言葉にしよう……。


私は、ガタッと椅子から立ち上がる。

莉緒ちゃん、ありがとう。



「うんっ。乃亜の想い、伝えてきな!」



私は莉緒ちゃんの言葉に背中を押されて、教室を飛び出した。


向かうは校長室。

校長室に向かって全力で走る。

そのとき、心の中で決意した。


もし、月曜日になっても春佳くんが学校に来なかったら。

私が春佳くんのところに行くからね……。
< 160 / 187 >

この作品をシェア

pagetop