何度だってキミに、好きを届けたくて。
「えっと。春佳くんが良ければ、一緒に帰りたい……」

「うん。帰ろ!」



春佳くんは私の隣に立つ。

そして、バスケ部の仲間に手を振った。



「みんなお疲れ様! じゃー、また月曜日な!」

「おー! お疲れ様」

「乃亜ちゃんもまたね!」



私たちに手を振ってくれるバスケ部員たち。

その中には眞尋くんもいて、口パクで『良かったな』と言ってくれた。

そんな優しい彼らに私は頭を下げながら、『お、お疲れ様ですっ』と言って、春佳くんと学校をあとにした。


最後、愛美さんが私を睨んでいたような気がするけど気のせいかな?

鋭い目にびっくりしたのは私だけだったのかもしれない。
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