夜明けの天使たち
田舎との決別
いっそ、校舎の窓ガラスを叩き割りたい。

真夜中に無免許でバイクを飛ばしたい。

自分を傷つけた人たちを張り倒したい。

なんてね…これじゃまるで、私の知らない80年代のようだ。

時は21世紀だが、いにしえの人々が想像していた21世紀とは、きっとまるで違う、ただ退屈な日々でしかない。


この田舎に引っ越してきて10年。

住めば都と信じ、ずっと耐えてきたが、もう限界だ。

退屈なだけならまだいい。

いつだって、この心は壊れそうだったから…。
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