夜明けの天使たち
「私こそ、ごめんなさい。疲れてて、つい眠ってしまったみたいで…。ちょっとコンビニまで行ってきますね」

24時間以上、何も食べていなかったので、流石に空腹の限界だ。

「じゃあ、僕も行きますよ」

「え?必要なものがあれば、一緒に買ってきますけど」

「いえ、そうじゃなくて。もう遅いし、女の子一人じゃ危ないから…」

なんだか、変な感じだ。

こんな風に女の子扱いされるなんて、慣れていなかったから。

「お気遣い、ありがとうございます」

そして、私たちは何を話していいのかわからないまま、暗い夜道を歩いた。
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