夜明けの天使たち
釣り合わない二人
季節は矢のように過ぎ、もうすっかり真夏だ。
今日はバイトも早くに終わる日なので、帰り道の日差しがキツい。
短い距離であっても、日傘が必要だったなと思っていた時…。
すぐ近くを、男女混合の大学生グループが歩いていて、その中の一人の男子が
「それにしても、夏川ってなんであんなに付き合い悪いかなぁ」
そうぼやいた。
夏川って、まさかレイくんのこと…?
思わず聞き耳をたててしまう。
「苦学生らしいよ。アイツ、詳しいことは言わないから、よく知らないけど」
「マジ?でも、前に美人とマンションに戻っていくところを目撃されてるし、本当に苦学生なら、オンナ捕まえてる暇なんてなくね?」
「えー!夏川くんって、勉強一筋の真面目イケメン君に見えるのに、ちゃっかり、やることだけはやってるんだ。なんか幻滅。サオリ、夏川くんはやめといたほうがいいかもよ」
今日はバイトも早くに終わる日なので、帰り道の日差しがキツい。
短い距離であっても、日傘が必要だったなと思っていた時…。
すぐ近くを、男女混合の大学生グループが歩いていて、その中の一人の男子が
「それにしても、夏川ってなんであんなに付き合い悪いかなぁ」
そうぼやいた。
夏川って、まさかレイくんのこと…?
思わず聞き耳をたててしまう。
「苦学生らしいよ。アイツ、詳しいことは言わないから、よく知らないけど」
「マジ?でも、前に美人とマンションに戻っていくところを目撃されてるし、本当に苦学生なら、オンナ捕まえてる暇なんてなくね?」
「えー!夏川くんって、勉強一筋の真面目イケメン君に見えるのに、ちゃっかり、やることだけはやってるんだ。なんか幻滅。サオリ、夏川くんはやめといたほうがいいかもよ」