いちごみたいに甘酸っぱい君のアイ 〜序章〜
…………は、?
好きな、女の子…?
雪斗「好きな女の子を庇うのは当然でしょ!!」
康介「公私混同しないでください。」
雪斗「はっ。よく言うね。自分だって心当たりがあるくせに。」
康介「……仰る意味がわかりません。」
雪斗「まあ良いよ。とにかく。僕は惚れた女のためにはなんだってする。その為なら、仲間だって捨てていい。」
「おまえっ…!」
雪斗「それほど大事なんだよ。いつも思っていないのに笑顔を浮かべる紗綾ちゃんを、僕が自分で笑わせたい。心からの笑顔を浮かばせたい。」
康介「…仲間だって捨てていい、その意味をわかっていっているのですか?」
雪斗「もちろん分かってる。全国No.1暴走族を敵に回すってことでしょ?別に構わない。
海外にだって行ってやる。
朝都が惚れた?だからなに?振り向かせたもん勝ちでしょ。
僕は、自分がほしいと思ったものなら、なんとしてでも手に入れたいと思うような男だからね。」
徹「お前のこの場所を思う気持ちはその程度って事なんだな。」
廉人「失望したわ。」
雪斗「失望した?その言葉、そっくりそのまま返してあげる。僕だって、瑛蓮に失望したよ。そうさせたのは、他でもない幹部と副総長、そして総長だからね。」
「雪斗。頭を冷やしてこい。」
雪斗「朝都達こそ、頭を冷やしてね。じゃ。」
そういい、雪斗は倉庫から出ていった。