いちごみたいに甘酸っぱい君のアイ 〜序章〜
雪峰でお泊り会!
素の私で居られる
〈紗綾side〉
瑛蓮の下っ端くんに、家の近くのコンビニまで送ってもらった。
なんでって?
高校生が一軒家、いや、俗に言う豪邸に一人で住んでるなんて。
なんで両親が失踪したのに住めているかって?
だって、私が、起業したから。
思っていたよりも軌道に乗って、ガッポガッポ。
だからココに住んでるんだけど…。買ったときに調子に乗ってしまった。
掃除がめんどい。まあ、いいや。業者とか呼べばいいし。
雪斗のあの笑顔。
寒気が走るほどの冷たさを含んだものだった。
久しぶりに怖いと感じた。