いちごみたいに甘酸っぱい君のアイ 〜序章〜

想い



俺は紗綾のことは好きではない。


好きだと思う隙がなかった。


陽雅のあの溺愛っぷりに…な。


ただひたすら、紗綾が大切なんだ。


紗綾の過去は全て知っている。



あの抗戦の一ヶ月前、話してくれたんだ。


重く、苦しく、悲しく、そして痛い過去だった。



そんな紗綾が大切で、大切で仕方ない。そんな奴らが集まったのが俺らだ。


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